ハウツーで分からなかった クライミングの謎を解く

<改題:川北長雄のクライミング・リアル分析 >


★Kindle本(アマゾン)の下巻を発刊しました。

 お待たせしていましたKINDLE版の下巻が出来上がりました。遅れに遅れたこと、お詫びいたします。お値段は大幅に文字数が増えたこともあり、600円です。kindle/unlimited でしたら読み放題でご覧になれます。

 

  ROCKOUT様からアマゾンでの書評がありました。問題の指摘、反論、大歓迎ですが、後から見る方のために、改めてこの本の意図、位置づけをしておきたいと思い、HPで以下にしたためました。また、私には知らない点もあり、それについても、もしこのHPをご覧になる機会がありましたら、ご教授ください。

 

  本書は、クライミングの新しい方法、登りのヒントなどを説明しているものではありません。扱う事柄は、クライミング経験のある方なら、既知のものばかりです。

 スポーツでは方法を学んで、上達を目指します。従って、やり方を知り、またできれば、それでOKです。皮肉な言い方ですが、身体で理解し身体で表現するのがアスリートです。教本もそのようになっていて当然ですし、指導者もそれ以上の指導は、少なくとも現場では必要ありません。

 

 私がクライミングに興味や関心を持ったのは、登りに対する私の素朴な疑問  ー「なぜ」「どうして」に、教本も誰も、答えてくれなかったから、そして今も答えがないからです。

 ですから内容も徹頭徹尾、「なぜ」「どうして」で終始しています。副題にもあるように、動きの”分析”が中心です。先人が経験から示したワザや動きの方法や解説に、すなわち、ハウツーにあらためて私が屋上屋を架しても仕方がありません。

 登り(動き)の方法を解説するのでなく、むしろ動きの原理、なぜ、そうなのかのしくみを解き明かし、さらに進んでクライミングの構造を俯瞰的に捉えようと試みています。

 

 ですから中級以上の方で、すでに動き(=登り)をマスターされていて、いまさら原理などに興味がない方には、つまらないと思います。原理などなくとも登れますし、じっさい、そのレベルの方は、身体能力アップにフォーカスされる方がいいのです。

 ただし、一言いうと「急がば回れ」ということは、頻繁にあるものです。ハウツーで理解することと、意味や原理を理解することは次元が違います。意味は分からないけれど、やってみれば出来た、という運動神経に優れた、勘のいい方はそれでいいのです。

 しかしやっても出来ない、という方が大半で、だから練習をするわけですが、それでもできない、という方も少なくありません。それに、意味も分からず練習することほど非効率はありません。

 そして、クライミングをハウツーの方法だけで捉えようとする結果、現代のクライミングに、多くの未解答部分が放置されている、私はそう思えてなりません。

 

 以下、話題になっていた2つのワザについて触れておきます。 正対、側体など、どの教本にも書かれています。正対も側体も、その方法とメリット(ときにデメリットも)解説されています。

 ただし、私の考えでは、メリット、デメリットというのは、いかにも固定、定型的な発想で、要するにハウツーなのです。単純にメリットと言いますが、身体の動きの現実は、じつに多面的、逆説的、プラス、マイナスが同時に起こるものなので、実際はそう簡単に、メリットとデメリットなどと仕分けできません。

 そんなことよりも意味、原理を理解することで、そこからメリットを引き出すことが大切なであり、結局、動き(登り)というものは、定型を模写するものではなく、意味、原理から、ケースバイケースで、クライマー(読者)自身がクリエーション(創造)するものなのです。この本が一貫して主張していることは、以上のことなのです。

 なお、正対、側体に関して、私が注目したのは、身体の捌きの背後に重心の位置の違いがあることでした。これも、意味、原理の次元の思考であって、ハウツーではありません。なお、そこからモードという概念を作っています。なお、「正対、側体」には「重心の位置」が必ず伴ってきますが、それぞれ概念としてはまったく別のものです。

 ともかく私は、側体を有効だとか、デメリットもある、とかの話をしているわけでないことは、お分かりになると思います。なお、重心の位置で最も重要で、基本として注意しなくてはならない動きは、身体の傾け「ティルティング」です。

 

 さらに2点支持の話ですが、これは、1~2年の経験があれば、誰でも理解し、誰でもできます。しかしほとんどの教本は、2点支持の使い方、メリットを定型的に解説しているだけです。それに対して私の本では「2点支持」の意味、原理を説明しました。

 なぜ、そうしたかは、上記の正対、側体と同じ理由です。メリット、デメリットの定型的な考え方は、結局、真の意味で応用が利かないのです。丸暗記は身につかないが、意味が分かれば、忘れない、応用もできる、と言ってもいいでしょう。ともあれ、この「2点支持」こそ教本、インストラクションで原理、理屈がスルーされている典型でしょう。

 誰でもいい、クライマーに「2点支持」がなぜ有効か、どうしてそうなのか、を聞いてみてください。みんなその動きは出来るでしょう。でも、まともに答えられるクライマーは、10人に1人もいないと思います。

 話をさらに煮詰めると、ボルダーとは何か?を答えられる、クライマーはおそらく日本に一人もいないのじゃないか、と思っているのは、わたしの勘違いでしょうか。この2つは同じ話なのです。

 なお2点支持は原理など知らずとも、ワザの取得に支障などありません。けれども、意味と原理がつかめたら、練習が何のためにその動きを学んでいるか分かり、納得でき、動きを自分のものにすることもできるのです。また登りを俯瞰的に見れますから、のちのちのクライミングの糧になるのです。

 余計なお世話と言われそうですが、ワザができたつもりでも、百人寄れば百人の癖があるものです。個人的な見解ですが、とくに、外岩クライマーは原理の理解が必要に思います。

 クライミングのワザや方法は、先人が開拓したものとして、誰の目の前にも変わらずあるわけです。ハウツーはその使い方を言うわけですが、私はそうでなく、なぜ、そして、どのようにそれが機能しているのか、原理の分析を試みたわけです。おこがましいですが、それによって、ハウツーで納得できなかったもの、また見逃していたものを発見したつもりです。「重心の位置」もその一つです。

 

 壁はハウツーの寄せ集めでは登れません。そもそも個別のムーブ、つまり動きをどうするかは、自分で考えるもの。定型通りいかないときは、原理から考え、動きを作らざるをえません。その時必要なのは、固定的なハウツーではなく、仕組みを知って、結局クライマー自身が組み立てることなのです。

 クライミングで解明されていない色々な謎ーー未解明部分について、具体的な話をすれば、みなさん、きっと思い当たるところがあると思うのです。

 現在のクライミングは、ボルダー、リード、アルパインと登り方が分化し、それらのジャンルの動きは、相互に協調するどころか、ときに相反しあいます。さらに、インドア、外岩(そしてスラブ、ハング)など壁によっても、一方の動き(登り)は他方には通用しません(この辺りの内容は下巻)。

 このようなジャンルの違いの登り方の謎は、表面をなぞるだけのハウツーで解けません。

 これまで、(動きそれ自体で)ボルダーとは何か、フリーがどういうものか、インドア、外岩がどのように違うか、それを書いているクライマー自身の経験や、印象を超えて、原理から解明しようという試みがあったでしょうか?そんなものがあれば、私も読みたいです。

 この本の中でも、言っていますが、ジャンルが増えることで、現代のクライミングは混乱していますが、しかしそのおかげで、それらのクライミングの動きの違いをテコに、登りの本質、「なぜ」「どうして」の謎解きに迫ることができるようになっていると思います。

 さらにオーバーハング、スラブ、外岩、インドア、これらそれぞれの登りは、ハウツーでは結局、謎は解けず、原理、仕組みから、アプローチするしかないのです。じっさい、ハウツーを誰もが万能のように思っていますが、上記のジャンルの違い、壁の違いなどは、何も説明できていないではありませんか?それを解明するのが原理を知ろうとする態度です(下巻参照)。

 念のために申し上げると、私はハウツーを否定しているのではありません。十分に有効ですし、むしろ本書は読者がそれを利用されるだろうという前提で、論考を組み立てているところさえあります。ただし、基本の部分は(そして応用部分に至るまで)、それでは説明しきれないものが残るのです。

 

 思うに現代は意味、原理の時代でなく、手続き(ハウツー)の時代です。コンピュータはまさに手続きの世界、ノウハウ、ハウツーそのものです。わたしたちはそれに慣らされ、ハウツーが考えることだと錯覚していませんか?

 コロナ騒動も、ハウツーの功利主義に侵されている学校教育を通して、原理、真理の求め方を、いつのまにか、忘れてしまった人たちが、ハウツーの中で右往左往している、ある種の茶番だと思います。

     

   最後に、「逆足」とか、「右手右足左手左足の法則」と書いておられますが、これは私は知りません。この記事をご覧になったら、是非教えて下さい。

                                                                          以上。

😊😊😊😊😊❤❤❤❤

 

     ハウツーはもういらない 

               ーーハイブリッドが外岩マスター   のキメ手  

                                                                            +動的フォーム/上達の5ファクター                                < 川北長雄のクライミングリアル分析/下巻 >

                              < 目次>

    下巻のための前書き    ・・・・・・・・・・・・    

4章 動的フォームの正確な理解がグレードアップの近道  

   4-1 フォームの定番・正対乗り込み、ハイステップへ >正対系フォーム   

   4-2 平衡、ボルダーカウンターの両方が使えるか  > 側体系フォーム①   

  4-3 目視の3角形でカウンターは実戦 速攻、戦略化  >側体系フォーム②    

   4-4  切り返しには登りの必須の捌きが凝縮 > 側体系フォーム③ 

   4-5  2点支持・極致のフラッギング、両用のキョン

   4-6 モードを生かせば、フォームの 切れ味も冴え渡る      

5章  外岩の「登り」の秘密=型(かた)と「支点の登り」の2重性(ハイブリッド)

     5-1 外岩はじめの1歩=見もせず、見ているつもりの足置き、フィット

    5-2 武道の型(マザー)で、外岩の登り「協働・協調」を作り込む  

  5-3 スクール体験で納得ーーまるで違う外岩、インドアの身体の使い方

    5-4 学校物理の限界、インドア3段登法、ストーンキャッチング 

    5-5 外岩、インドアの登りの違いには、支点要素の強弱があった

 6章   壁は究極3つに分けられる =  それぞれに登り方がある

  6-1. パワーストーンで登りをハイブリッドすれば外岩は卒業

    6-2. 外岩とインドア、クレーバーな登り分けとグレーディングの違い

    6-3. オーバーハング、それは外岩、インドアとも異なる第3の壁   

 6-4. オーバーハングは定形の3角形をつないで登る    

7章 クライミング上達と登りの実践のために  

 7-1  クライミングの5つの上達ファクタ ーと効果的な組み合わせ                     

  7-2  ファクターの中身、習得の実際を考える               

  7-3  クライミング学習の勘違い、袋 小路に入らない  ①          

  7-4. インドアの効用、壁のタイプ~勘違い、袋小路に入らない ② 

     7-5. 登りのヒント ーー ムーブのメモ、攻略のフェーズ、実践テク 

  7-6.ビレイのマスターは最長5分だが、最短3年かかる          



 以前から作業を進めていました、このHPの電子本がKindle(Amazon)から出版されました(左が表紙)。

 タイトルは「ハウツーはもういらない ー モードで分かるクライミングの原理(上)」(500円)です。川北長雄で検索しますと、ヒットします。ボリュームが大きいため、2分冊としました。<下巻は新年に発刊、とりあえずCDR版

 

 アマゾンのKindle本サイトから検索できます。また、Kindle セレクトなら、無料で閲覧できます

  ((表紙は北朝鮮に近い韓国の岩場です)。         川北長雄                                      


 下巻で書いた前書きが、この本<ハウツーはもういらない>のコンテンツを示していますので、少し長いですが、引用しておきます。

 

     下巻のための前書き  

 

  上巻で明らかになったこと

 

 そもそも、われわれ自身の体重は、どのように支えようと、変わるわけではない。60kgはどのようにしても60kgである。クライミングにおける体重も同じだ。

  

 しかし、こういうことがある。揺れる電車やバスの中で、席がないとき、人が立っている。正確に言うと、壁にもたれたり、手すりを持ったり、いろいろ姿勢を変え、無意識に疲れの少ない効果的な姿勢を選んでいる。

 急なカーブに差しかかる、あるいはバスがでこぼこ道に入ると、急に揺れが激しくなり、人は足でステップして揺れに対応する。

 手すりやつり革に体重を預け、支える手も入れ替える。 クライミングの姿勢どり、ホールドの保持、ステップは、まさにこのような重力の捌きである。

 

   われわれは、この重力の捌きをあらゆる場面で、気にもとめずにやっている。

 「歩く」、「走る」といった身体の移動は、表面的には、<足を前に出し、後ろに蹴る>という「力とワザ」で進んでいるように見える。

 しかし実際は、ランナーは自分から身体の重心を崩し、開放し、そして受け止め、さらに崩すという、繰り返しで移動を実現する。

 移動の動き全体が積極的な「重力の捌き」に裏打ちされている。 

    地上の歩行、走行も、壁を登るクライミングも原理は同じ、2足を使うか、手足4本で移動するかの違いがあるだけだ。

 

   いまクライミングの教本で言っているのは、揺れる電車の中で、ひたすら、車内の揺れを踏ん張って、<足を前に出し、後ろに蹴りなさい>  と教えているのと同じだろう。

 それでは、3歩進めば倒れてしまう。ボルダー理論は3歩の理論だから、それもいい。しかし、それではクライミングのトータルな理論にはなりえない。

 

  上巻では、クライミングの動きには「力とワザ」=Xと、「重力の捌き」=Yの2つの因数があり、登るという行為は、この2元方程式を解くことであることを説明した。

 またわれわれが無意識的に、この因数Yに導入しているのが、支点と重心の位置から来るA、B、Cの3種類のモードであり、クライミングでは、それを正しく選択できるかどうかが、隠れた上達の裂け目となっていることを示したつもりだ。

 

 下巻における考察

 

 この下巻では、外岩とインドアの間に隠れているもうひとつの裂け目を考察した。

 いまインドアで誰も気づかずに、これこそクライミングだと考えている「支点の登り」に対して、それと対極にある別の登りを提示した(5章)。

 それは自然物を登る方法だが、あまりに地味、当たり前のため、顧みられていない。これを「原初形(あるいは基本形)の登り」として見直し、「協働・協調の登り」というひとつ「型」として措定した。

 われわれが行う自然の岩壁の登りはあたかも、「支点の登り」と、この「協働・協調の登り」の2つの登りを、あざなう縄のようなものである。

 ただ、現代の登りはこの「支点の登り」を取り出して、動きの技術に注目し、登りの筋道を組み立てた。

 そのことは登りの方法に、ひとつの進歩をもたらしたが、もう一方の「協働・協調」を置き忘れてしまった。これが、外岩を登れなくしている、もうひとつの「裂け目」である。

 

   この下巻における最大の眼目は、外岩の登りは、「原初形の登り=型」に「支点の登り」をインポートし、ハイブリッド化することで実現され、高度化される(5、6章)、という結論である。

 また、「支点の登り」の亜種として、異なるパラダイムの登り「オーバーハング」があるが、これの登りのしくみも、今もって理解されているとは思えない。

 ハイブリッドとしての「外岩」、支点登りの「インドア」、そして支点登りの亜種である「オーバーハング」、この3つが登りの実践のために必要な、仕組みとしてのクライミングスタイルの総体である。

 この3つのスタイルを最終的に俯瞰することによって、筆者は謎であったクライミングの正体を、筆者なりに突き止めたと考えている。

  

   さらにひるがえって、<支点登り>から発展したインドアだが、いま実体として、どのような登りとなっているか? それを「ストーンキャッチング」「3段登法」として示した。

 インドアはクライミングを、スポーツという陽の当たる場所に出したのだが、しかし<支点登り>では説明がつかない、陰の部分も残った。それが外岩の登りにひそむものであることを示し、外岩の方法の傍証とした。

 

 このほか、動的フォームの重力の捌きをベースとする「平衡カウンターバランス」も、登りを変える眼目となっており、これにも注目してほしい(4章)。

   最後に、クライミング上達のカギとして「ファクター」という考え方を示した(7章)。これは、今までも言われていて、目新しいことではない。

 筆者は運動の諸科学を語る知識も能力もない。ただ、クライミングというスポーツでは、このファクターの相互性、関係性が将来、上達の仕組みを解く際のカギになると考え、ひとつの提案とした。

 

Kindle本の目次(上巻)

 

   ハウツーはもういらない ー

        モードで分かるクライミングの原理(上)

 

・はじめに  ~~誰も手をつけないダイナミズム 解明ために  ・・

  <1章>  混乱するクライミングの技術と知見
1-1.クライミングが不思議だと思ったこと、ないですか?  1-2.クライミングの失敗は、なぜこんなに起きるのか?     1-3.ジャンル横断の失敗ーーいま身体の動きを捉える作業が決定的に欠けている。 1-4.スポーツの「上達の構造」は「パラダイム転換」にある       <2章>  モードとは何か?-クライミングを貫くもうひとつの因数 

 2-1.クライミングの上達曲線・・とつぜん登れるようになる理由      2-2. クライミングを構成する2つの因数と、身体の動きの構造   2-3. 登りは次のように体系的に捉えることが出来る 2-4.支点と重心で分類すると、重力の捌きはABCの3モードしかない   2-5.ビギナーの登りのどこに問題があるのか  ―ABモードの限界とCモード  2-6.ひとつの結論 ①――  ジャンルの違いはモードと上/下肢で説明できる  =モードの選択   2-7  ひとつの結論  ②  ――  ジャンルの違いはモードと上/下肢で説明できる  =  上肢と下肢 

 <3章>  手と足の問題、そして姿勢取りのフォーム
3-1. 手の問題・・・パンプは鉄棒理論で 解消できる=姿勢取りに繋がる動き①     3-2. 足の問題・・・・片足荷重が基本、身体の傾けがカギ = 姿勢取りに繋がる動き②   3-3.クライミング学習で起きる3つの間違い・・モード、フォームを巡る混乱     3-4.フォームとは何か? フォームの見取り図はどうなっているか? 3-5.体側(たいそく)姿勢で身体のくずれをふせぐ 3-6.「正対」と「ティルティング」はアイドル時のメインのフォーム    3-7.ティルティングから、さらに広がる身体の動き  3-8.2点支持はいろいろな発展形を生み出す重要フォーム 3-9.2点支持がなぜ省力的で合理的なのか?――紙とボードでその原理を知る  

<おしらせ> 掲示板の新設: 訪問者の皆様のクライミングの体験や、登りにおける発見、どうしても解けない疑問など、現在進行形で考えていることを、共有する場として、掲示板を新設しました。ビギナー、ベテラン問わず、見解、意見をお寄せください。

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 <ボルダーの身体の動きと、ルートフリーの身体の動きについて>という解説(?)を書き、掲示板に載せています。HP本文に組み込むつもりですが、とりあえず、文章だけを公開しました。長文なので、かったるいと思いますが、興味のある方へ、お知らせしておきます。(令和元年6月12日)

 

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  訪問者数は現在1300人/月を超えています。ものの本によれば、ブログで1日30人を超えれば、まざまずらしいです。クライマーって、世の中にそれほど多いわけではないので、この数字は上出来かもしれません。(零和2年10月)

 

 本文2章を改訂しました。コンテンツを体系的に編集し直しました。考えの基盤は変わりませんが、内容がより進化し、全体の関係を明確化することで体系化が完成の域に入ったと思っています。年末までになんとか、電子書籍化したいと思います。

 訪問者数が最高で月間879人に近づき、最近では49人という日もありました。ブログではありませんので、毎日、内容が変わるわけではないのに、これだけの訪問者数は驚きです。有り難うございます。(9月8日)

 

 訪問者数が昨日で月間845人になった。6月にほぼ同じぐらいの数を記録しており、ほぼ最高値である。ひとつのメドである900人、1日30人にもう一息だが、前回はこのあたりで、折り返している。アスリートというのは、この種の知的好奇心よりも、実際に身体を動かすことに集中し、考えることがお留守になって、そのときのファッションに流される人が多い。本質的なことなど、考えない人は考えない。それが分かっているから、私自身の周囲にはHPのことは、ほとんど言わない。ヘンテコな人だと思われるのがオチだし、理解していただける人だけでいいと思っている。だから、訪問者は知らない人ばかり。目標は訪問者の数よりも、あくまでクライミングの実際への肉迫、内容的な完成度が目標だ。ただ、それだけに、訪問者数は本来の意味での理解者の数であり、執筆の後押しになっていることもまた事実です。(9月14日)

 


ほんのさわり①「パンプは鉄棒理論で防げる」

 ▽前腕のパンプの感覚は、引き付けで起きているものと違う  

 ▽パンプは身体の傾きの補正で起きる   ▽補正しないようにすればいい  ▽鉄棒のぶら下がり状態をつくればいい ・・・


ほんのさわり②「クライミングでおきる3つの間違い」

▽重力パラダイムを知らない    ▽フォームとテクの混乱

▽ジャンル、スタイルの取り違え  ▽うまい下手とは、過去の身体の使い方、思い込み、防御本能による恐怖心などなど


ほんのさわり③「オーバーハングの登り方」

▽じつはハングは分かってしまえばワンパターンである  ▽手順、足順を人に真似て登るものではない   ▽定形の3角形で三半規管をトレーニングする   ▽要は自分の重心とバランスを見つける作業だ  


ほんのさわり④「インドアと外岩はどうちがうのか」

▽外岩は自然の岩へのフィットがかなめ  ▽インドアはフィットは誰でもできることが前提のスポーツ  ▽外岩に作られたムーブ設定などない▽外岩では、我流のクセがつくことがある  ▽自然は芸術を模倣する


図表のさわり



<HP訪問者からの励ましのおたより>

 

 ▼ 十数冊ほどクライミングの本を読んだのですが、このホームページの内容は圧倒的に優れていると思います。「ひとつの結論ーージャンルの違いは重力パラダイムで説明できる」や「目視の3角形」など目からウロコでした。・・簡単な課題からやりなおし、少しずつフォームを修正していこうと思います。
 ▼・・パンプする理由など、私が疑問の思っていた事について、分かりやすく解説して
いただいていて、目からウロコが落ちるような感じでした。
 ▼ サイトを読ませて頂いて、今までのクライミングの考え方が変わりました。・・ぜひ
パスワードを教えていただければと思い連絡いたしました。

 

 ▼ 僕はクライミングの考え方で、このHPの考え以上の事を本で読んだことがありません。・・・この理論はクライミング界でのイノベーションです。・・・有名な方がCモードを説明したらそれはすごい速さで伝播するとは思いますが・・
 ▼ フリーはまだ1年くらいの初心者です。理論が素晴らしく、これまでなんとなく
違和感があった事柄が大変わかりやすく勉強になります、特にアルパインの動きは、
フリーのムーブの動きを阻害すると常々感じ・・・今後も勉強させて頂きます、

 


  (本稿に出てくるクライミングのオリジナル・キーワード) 

 

・ABCモード ・身体運動の要件 ・モード、フォーム、テク ・重力環境のパラダイム転換 ・体側(たいそく)姿勢 ・鉄棒理論 ・手のひら理論 ・アイドル時のフォーム ・動的フォーム ・クライミングの上達曲線 ・ティルティング  ・運動域の拡大 ・平衡カウンターバランス ・ボルダーカウンター ・フェイクカウンターバランス ・目視の3角形 ・ダイアゴナル・ライン・刷りこみ現象 ・・etc

 

 このHPは制作中です。完成まであと2-3ヶ月はかかると思います。すでに公開しているページはご覧になって構いません。ただし、禁転載です。また、推敲のあとの残稿がそのままになっています。

 いずれにせよ引用される場合、あるいは一部非公開部分の内容を知りたい方は、パスワードを差し上げますので、わたし川北長雄までご連絡ください。なお川北長雄というのはペンネームです。悪しからず。


 写真はビショップ、アメリカンゴージュ、スコーミッシュ、ヨセミテ、城が崎、銭函、名寄(故吉田和正と一緒に)、赤ヤシオツツジなど。各ページの背景は、クアラルンプルの町のほか、私の庭に咲く四季の花々です。


コメント: 2
  • #2

    川北長雄 (水曜日, 20 11月 2019 17:05)

    島崎様
     電子書籍の早速のご購入ありがとうございました。ところで、自分のHPなのですが、このようなところに、こんなもの(ゲストブックというらしい)があるとは気が付きませんでした。ふつうパスワードの請求は、右の帯の一番上の「パスワード請求」をクリックしていただくと、記入のスペースが出てきますので、そこからご連絡をいただいています。このゲストブックだと、島崎様個人へのアドレスに直接連絡できません。このようにオープンですので、パスワードが公開状態になってしまいます。なので、恐縮ですが、「パスワード請求」から、もう一度ご連絡お願いできませんか。なお、パスワードへ請求の際はアンケートの協力もお願いしています。詳しくは「パスワード請求」をご覧ください。

  • #1

    島崎 正行 (水曜日, 20 11月 2019 10:02)

    非常に興味があり、即購入させて頂きました。
    保護ページも閲覧したいのでパスワードを宜しくお願い致します。